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本草歳時記 16 レンギョウ

今朝「ほーほけきょ」を今年初めて耳にした。まだ鳴き始めのせいかそれとも未熟な若い鶯であったのか、少しぎこちない囀りであった。メジロのつがいも忙しく飛び回り、公園も賑やかさが増してきた。そして桜の蕾も膨らみ春が来たと実感する。厳しい冬を潜り抜け何となくウキウキする時期である。

 

春は色々な樹々が一斉に花をつけるので散歩も楽しい。この桜の時期だけでも、白い花ではコブシ、モクレン、ユキヤナギ、黄色のものはサンシュユ、トサミズキ、そして今回の主役レンギョウは低木ながらその鮮やかな黄色の花がひと際目を引く。

 

漢方では連翹(レンギョウ)と呼ばれおもに実が用いられ様々な処方に使われている。その効能は湿熱を除き、解毒・消炎を行うことでオデキ、ニキビ、痒みなど皮膚の疾患に効く。「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」、「十味排毒湯(じゅうみはいどくとう)」、そしてダイエットで有名な「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」などに含まれる。「防風通聖散」は身体に滞った悪いものを発汗、排便、排尿により除く働きがあり、本来中風(ちゅうふう)と呼ばれる脳血管障害による麻痺、精神異常に使われてきた。

 

今年の花粉は十年に一度の飛散ということで花粉症の症状もひどいようである。漢方では春は風の季節とされ、目、鼻,喉など色々なところが痒くなる症状も漢方では風邪(ふうじゃ)によるものとされる。

 

これからは色々な花が咲き誇り、緑も鮮やかさを増してゆく。一年で一番エネルギーを感じる季節である。コロナからもなんとなく抜け出しそうな気配が漂い陰から陽に転じる時かもしれない。この三年の間に滞った心の澱(おり)を払い再出発したい気分でもある。

 

今年は久しぶりに海外へ出かけようかな。

 

レンギョウに心解かれる黄色かな

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