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本草歳時記 19 サンシュユ

三寒四温、気温の変化に対応するのが大変な上にスギ花粉まで飛び、健康上難しいのが春の季節です。しかし少しずつ日が長くなり鳥のさえずりも繁殖の季節を迎えたのか活気があり、樹々も芽が膨らみ、梅、蠟梅、マンサク、川津桜、コブシなどが花を咲かせ何となく浮き浮きする季節です。

 

サンシュユ

その中にあって少し地味ですがサンシュユも黄色い線香花火のような可憐な花を咲かせます。散歩中たまに庭木として見かけることがあり、かって私は盆栽に手を出したことがありますが、盆栽家にとっては馴染みのある花木です。秋になるとサクランボのような甘酸っぱい実を結びこれが漢方薬の材料となります。

 

サンシュユ(山茱萸)を含む代表的な処方としては八味地黄丸があります。
加齢に伴い最も低下しやすい腎臓の働きを改善することで、水分の調節を促し夜尿、口喝、浮腫(むくみ)を治します。
また臓器の中で最も下にある腎臓の機能を回復することで身体上部の鬱滞を取り除き、上下のバランスを調整することで高血圧、喘息、糖尿病、不眠、耳鳴り、難聴、白内障にも効果があります。さらに下半身を強化する作用もあり、腰痛、脚弱、陰萎、前立腺の薬としても使われます。

 

八味地黄丸はその名の通り8種類の薬味で構成されますが、サンシュユは2番目に多く含まれ、身体の陽の部分(上・外)のものを陰の部分(下・中)へ引き集める重要な働きがあります。

漢方の考えで腎臓は先天の元気、いわゆる生命力である精を蔵するところとされ、若返り或いは長寿のためには最も大切な臓器です。
三月、人知れずこっそり花を咲かせるサンシュユには驚くような力が秘められているのです。

自然はやっぱり素晴らしい。

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